停電時に使える家電はどれ？蓄電池×太陽光の仕組み

近年、地震や台風などによる停電が増えるなかで、「停電中でも電気を使えるようにしたい」と考える人が増えています。

そんなときに注目されているのが、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた仕組みです。

本記事では、蓄電池×太陽光の仕組みや停電時に使える家電と使えない家電の違い、停電にも強い蓄電池の選び方について解説します。

停電に備えて『本当に役立つ電力対策』を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

蓄電池×太陽光の仕組み

蓄電池×太陽光の仕組みとは、太陽光発電で作った電気を蓄電池にためておき、必要なときに取り出して使うシステムのことです。

日中に太陽光で発電した電気を自家消費し、余った分を蓄電池に充電しておくことで、夜間や停電時でも電気を使うことができます。

この仕組みにより、電力会社からの買電量を減らし、電気代の節約にもつながります。

停電時に使える家電と使えない家電の違い

停電時に使える家電と使えない家電の違いは、『蓄電池の出力容量』と『電気の種類』にあります。

蓄電池や太陽光発電の自立運転機能で使用できるのは、消費電力が小さい家電です。

使用可能な家電	使用不可能な家電
・LED照明や小型テレビ	・エアコン（大型タイプ）
・スマートフォンやノートパソコンの充電	・IHクッキングヒーター
・冷蔵庫（短時間の使用）	・電子レンジ
・扇風機	・ドライヤー
・電気ポット（容量により一時的に使用可能）	・洗濯機（全自動・乾燥機能付き）

蓄電池×太陽光が停電時も安心できる理由

停電が発生したとき、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたシステムは心強い備えとなります。

ここでは、太陽光と蓄電池がどのように連携して停電時の電力供給を支えているのか、その具体的な仕組みを解説します。

• 昼間は太陽光で発電しながら蓄電池に充電できる
• 夜間は蓄電池の電気を使って生活できる
• 電気の自給自足により停電が長引いても電力を確保できる

太陽光と蓄電池の併用により、日中・夜間を問わず電気が使える仕組みが実現します。以下でそれぞれの仕組みを詳しく見ていきましょう。

昼間は太陽光で発電しながら蓄電池に充電できる

昼間は太陽光発電システムが稼働し、太陽のエネルギーから電気を生み出します。

このとき、発電した電気はまず家庭内の電力として使用され、余った電気が蓄電池に自動的に蓄えることが可能です。

これにより、日中に使いきれなかった電気を夜間や停電時に活用することが可能になります。

夜間は蓄電池の電気を使って生活できる

夜間は太陽光発電が停止するため、昼間に蓄えた電気を蓄電池から取り出して使用します。

蓄電池の容量にもよりますが、照明・冷蔵庫・スマートフォンの充電など、生活に必要な電力を十分にまかなうことができます。

日中の発電と夜間の蓄電をうまく組み合わせることで、安定した電力供給が可能になるのです。

電気の自給自足により停電が長引いても電力を確保できる

太陽光と蓄電池の組み合わせは、『電気の自給自足』を実現する仕組みです。

停電が長期化した場合でも、昼間に発電した電気を使いながら同時に蓄電し、夜間に備えることができます。

停電への備えとして、太陽光発電と蓄電池の導入は非常に有効な手段のひとつといえるでしょう。

停電時に蓄電池を安全に使うための注意点

停電時に蓄電池を使用する際は、正しい操作と安全管理が欠かせません。

ここでは、停電時に蓄電池を安全に使うために知っておくべき基本的な注意点を解説します。

• 濡れた手で操作をしない
• 出力を超える家電の同時使用を防ぐ
• 停電復旧後は通常モードへ戻す

どれも基本的なポイントですが、停電時には焦りから見落としやすい部分です。以下の内容を確認し、トラブルを防ぐ正しい対応を身につけましょう。

濡れた手で操作をしない

蓄電池の操作を行う際に、濡れた手で触れるのは非常に危険です。

特に停電時は暗く、懐中電灯などを使って作業するケースも多いため、焦って操作する前に必ず手や周囲を乾いた状態に保つことが重要となります。

安全に使用するためには、取扱説明書に記載された操作手順を事前に確認しておくことも大切です。

出力を超える家電の同時使用を防ぐ

蓄電池には、それぞれ最大出力が設定されています。

この出力を超えて家電を同時に使用すると、過負荷がかかりシステムが停止したり、最悪の場合は機器が故障する危険があります。

停電時は、照明・冷蔵庫・スマートフォンの充電など、必要最低限の家電に絞って使用することが安全といえるでしょう。

停電復旧後は通常モードへ戻す

停電が復旧した後は、蓄電池を『自立運転モード』から 『通常運転モード』に戻すことが必要です。

この切り替えを忘れると、家庭内の電気が電力会社からではなく蓄電池から供給され続け、バッテリーの無駄な消耗につながるおそれがあります。

復旧後は、インバーターやモニター画面で稼働状況を確認し、通常運転に戻す操作を行いましょう。

停電にも強い蓄電池を選ぶためのポイント

停電に備えて蓄電池を導入する際は、『どのような性能を持つ製品を選ぶか』が重要です。

ここでは、非常時にも安心して使える蓄電池を選ぶための具体的なチェック項目を紹介します。

• 停電時でも自動で切り替わる機能を確認する
• 太陽光との連携に対応している機種を選ぶ
• 複数社を比較検討する

蓄電池は一度設置すると長期的に使用する設備です。導入前にこれらのポイントを理解し、自分の生活スタイルに最適な製品を選びましょう。

停電時でも自動で切り替わる機能を確認する

停電時に自動で『自立運転モード』に切り替わる蓄電池は、非常時の安心感が高い製品です。

一方で、この自動切り替え機能がない場合は、停電のたびに手動操作が必要となり、安全性や利便性が下がります。

購入時は『自動切替』『自立運転対応』などの仕様を必ず確認しておくことが大切です。

太陽光との連携に対応している機種を選ぶ

太陽光発電と連携できる蓄電池を選ぶことで、停電時にも電力を自給できる体制を整えることができます。

太陽光で発電した電気を昼間に蓄え、夜間や非常時に使用することで、電力会社に依存しない電気供給が可能になります。

ただし、すべての蓄電池が太陽光連携に対応しているわけではないため、導入前にメーカーや施工業者に確認しておくことが重要です。

複数社を比較検討する

蓄電池の性能や価格、保証内容はメーカーや販売会社によって大きく異なります。

比較する時には、蓄電容量・保証年数・設置費用・アフターサポート体制などをチェックしましょう。

丁寧な説明とサポートが受けられる会社を選ぶことで、長期的に安心して利用できる蓄電環境を整えられます。

大阪でおすすめの太陽光発電設置業者3選

太陽光発電の導入を検討する際、設置会社の信頼性やアフターサポート、施工実績は重要な判断材料になります。

そこで今回は、公式情報に基づき、対応力と技術力に優れた3社を厳選してご紹介します。

• 日本電気工事株式会社
• ゴウダ株式会社
• 株式会社日本エコシステム

それぞれの企業が提供するサービスや強みを以下で詳しくご紹介していきます。

日本電気工事株式会社

日本電気工事株式会社は、大阪に本社を構える電気設備の専門企業です。

特に太陽光発電事業では、現地調査から設計、施工、アフターメンテナンスまでを自社で一貫対応しており、安心して任せられる体制が整っています。

初めて太陽光発電を導入する方でも、補助金申請や機器選びまで丁寧にサポートしてもらえる点が魅力です。

ゴウダ株式会社

関西エリアで、太陽光発電の導入を検討する方に高く評価されている企業がゴウダ株式会社です。

住宅用太陽光発電の施工実績では地域トップクラスを誇り、家庭用から法人向けまで幅広いニーズに対応しています。

また、EV充電設備やV2Hシステムなど、次世代エネルギーにも積極的に取り組んでおり、将来を見据えた導入を考える方におすすめの企業です。

株式会社日本エコシステム

全国規模で再生可能エネルギー事業を展開する実績豊富な企業が株式会社日本エコシステムです。

太陽光発電システムの販売・施工実績は累計47,000件を超え、個人住宅から法人案件まで幅広く対応しています。

エコで安心な暮らしを実現したい方におすすめの太陽光発電パートナーのひとつといえるでしょう。

まとめ

本記事では、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた仕組みや、停電時に使える家電・使えない家電の違い、そして非常時にも安心できる蓄電池の選び方を解説しました。

太陽光と蓄電池を併用することで、昼間に発電した電力をため、夜間や停電時にも電気を使える『電力の自給自足』が可能になります。

停電に強い住まいづくりの第一歩を、今から始めてみませんか？